タイマーを有効活用する
メンタルが変われば時間の使い方も変わる
自己肯定感を高める
100%の完成度を求めない
周囲に目標を宣言・告知する

幸せになるために時間を使えているか?

うまく時間管理するためには行動の改善だけではなく、意識改革も大事である。上記の「自己肯定感を高める」「100%の完璧を求めない」などを実行すると、活用できる時間は増えていく。また、「1日が25時間あればいいのに……」と嘆く人がいるが、その考えを改めないかぎり、時間管理はうまくいかないと山本氏は指摘する。

「時間が足りないのではなく、時間の使い方がうまくないことを自覚する必要があります。時間はすべての人に平等に与えられていて、使い方さえ工夫すれば理想を実現できる、という意識を持ってほしいですね」(山本氏)

滝井氏は、「幸せになるために時間を使えているか?」という視点を忘れないでほしいとアドバイスを送る。

「どれだけ効率的な時間の使い方をしていたとしても、本人が全く幸せでないなら、それはよい時間管理とは言えません。自分にとっての幸せとは何か? をじっくり考えて、それがゴールになるように時間を使ってもらいたいものです」(滝井氏)

満ち足りた睡眠は幸福だ。さらにその休養が人生を幸福に導くように、睡眠時間を謳歌したいものである。

※本稿は、雑誌『プレジデント』(2024年7月5日号)の一部を再編集したものです。

(文=松本 史)
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