80年以上守り続けている「元気で過ごす秘訣」

毎朝、6時30分から始まるNHKのラジオ体操(テレビ体操)は、テレビに合わせてしっかり第2までやる。出かけるときは、なるべく歩いて移動する。少なくとも一日3kmは歩くようにしています。

今はちょっと膝が痛むのでリハビリに行っていますが、それでもなるべく毎日たくさん「歩け、歩け」と自分を鼓舞しています。

「膝が痛い」とずっと言ってはおりますが、歩いているうちに、だいぶきれいに歩けるようになったと、村の人に褒められましたよ。たくさん歩くこと。必ずラジオ体操をすること。

元気で過ごすためには、この2つが欠かせません。この健康のための2箇条は、小学生の頃から80年以上も守り続けています。小学校の担任だった宮城カナ先生との約束だからです。

泣き虫で、泣いたらすぐ鼻血を出す小学生の頃の吉子。

そんな私を心配したカナ先生が、私に言ったのです。

「元気でいるには、たくさん歩くこと、必ずラジオ体操をすること」

先生と指切りげんまんをして約束しました。そのおかげか、だんだん心も体も丈夫になって、鼻血も出さなくなったんですよ。

それから80年経った今も元気! 前屈するとピタッと地面に手がつくくらい、体もとっても柔らかいのです。

若い人でも体がずいぶん硬い人がいるでしょう。あなたもそうかね? だったら、まずは毎朝のラジオ体操を始めてみんかね?

子供5人を育てるため、芋だけを食べる日々

私はとても貧しい家に生まれまして、子ども時分から、ご飯は朝昼晩とも芋。

学校には月桃という、沖縄ではそこらじゅうに生えているいい匂いのする葉で包んだ芋を毎日お弁当に持って行っておりました。

たまにあるおかずはニンニクの茎の塩揉み、油味噌といった質素なもの。けれど三食いただけることがありがたく、贅沢は言えませんでした。

結婚してからは「子どもたち5人を大学に入れてやるんだ」という一念で、節約の毎日。子どもたちには栄養のある卵や野菜、豆腐を食べさせて、夫婦ふたりは芋、なんて日もよくありました。

そうやって苦労した時代にずっと食べていた芋。今は……大好物でございます。昔イヤというほど食べたものは、あとで嫌いになる人もいるみたいですけど、私の場合まったくそんなことはございません。