場面を考えないで使えば、逆効果となる
競技中の選手には、「がんばれ! がんばれ!」でいいと思います。途中であきらめてしまったら、結果は出ないからです。大勢の人から応援されれば、苦しさを乗り越え、ふだん出ないような力が発揮されることだってあるでしょう。
ただし、ふだんの生活のなかで「がんばれ! がんばれ!」と言われつづけるのは、「自分に負けるな」「あきらめないで、最後までやり抜け」とずっと強要されているのと同じことです。これでは子どもは疲れ果ててしまい、生きる希望を見失ってしまうかもしれません。この場合の「がんばれ」は、子どもからすれば「おまえはいま、がんばってない、だからがんばらなければならない。がんばらなければ、生きている価値もない」というメッセージを受け取ることになります。
明確な目標があるのなら、「がんばれ」も効果があるでしょう。「なにに対してがんばるのか」がわからないまま「がんばれ」と言われたところで、それは空疎な言葉となります。「人の気持ちも知らないでがんばれるか」、あるいは「勝手なことを言うな」という気持ちになるだけです。試行錯誤にしても、自分でやってみる前から「がんばれ」と言ったのでは、やる気を育むことはできません。やり抜く力に必要な意欲がわいてこないのです。
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