政治をAIに任せてみよう

今の政治家のほとんどは60歳以上の高齢男性です。昭和の政策をそのまま継承する、いわゆる「おっさん支配」が続いているのです。

そこで最近よく僕が思うのは、いっそ政治をAIに任せてみたらどうかということです。

「おっさん支配」の政治がAIの政治になったら何が変わるかというと、AIは利権やしがらみなどを一切排除するということです。

まず初めに、AIに目標をインプットします。たとえば経済成長率年2%という目標をインプットすれば、どの産業・企業にいくら補助金を出して、いくら減税をしてという最適解をはじき出してくれます。

AIまたは人工知能のコンセプト
写真=iStock.com/Userba011d64_201
政治をAIに任せてみよう(※写真はイメージです)

AIのほうが緻密に判断してくれる

かつて政府の肝いりで大々的に展開しながら大失敗したクールジャパンのような計画についても、失敗の要因を洗い出し、商圏の絞り込みや、そこに対してどのコンテンツを展開していくかというマーケティングも緻密に行ってくれるでしょう。

さらに持続可能な経済成長を目標とする場合、AIは少子化対策にまで踏み込むと思います。世界中のデータを見ても、経済が伸びている国は人口が増えている国だからです。

ひろゆき『税弱な日本人からふんだくるピンハネ国家の不都合な真実』(宝島社)
ひろゆき著、根本和彦(元国税調査官)監修『税弱な日本人からふんだくるピンハネ国家の不都合な真実』(宝島社)

米国はその象徴的な例です。米国の場合は出生率だけでなく、大量の移民を受け入れているために人口が増えているという背景もあります。移民の数だけでも、年間100万人増えているといわれています。

人口が減少していく国は、その逆です。戦争などで一時的に人口が減少する国はありますが、平和な状態で人口が減っていく国は、経済的には縮小していきます。現在の日本がまさにそうです。

そこで日本が今後長期的に経済成長していくためには、少子化問題を解決して、若い世代が子どもをたくさん産んで育てるようにしなければならないのです。