帰宅後30分で寝かしつけする方法

――早寝早起きが大切だということはわかりました。しかし、共働きだと夜8時に子どもを寝かせるのは難しいのではないでしょうか。

私自身が共働きで、子供を産んだ時は大学病院の医師でした。とにかく忙しくて、生後50日から子供は保育園に行かせましたし、お迎えが7時を過ぎることもありましたが、それでも8時に寝かせる習慣づけは徹底してやっていました。だから絶対にできます。

家に帰るのが7時半だったとしても、8時に寝るまでの30分間で、「死なないためにやらなくてはならないこと」は終わらせられるんですよ。そして「死なないためにやらなければならないこと」というのは基本、ご飯を食べることだけです。

あと30分で寝るだけですし、あまり重い食事を取ると寝付きが悪くなるので、わが家の場合、子供が小さい時の夕食は主に納豆ご飯でした。納豆のパックを開けて混ぜるだけでいいんですから、とても簡単ですよ。あとはご飯を冷凍しておけば、2分ぐらいチンするとほかほかになります。計2分30秒ぐらいで食事のできあがりです。子供は納豆ご飯が大好きでしたし、納豆は栄養バランスもとてもいいですしね。

それだけでは足りないなと思ったら、お漬物とかお味噌汁があればいいんです。お味噌汁も、インスタントならお湯をかけるだけでできますし。とは言うものの、子供が小さいうちはそこまで必要ありませんでした。

納豆ご飯
写真=iStock.com/viennetta
※写真はイメージです

――お風呂はどうしていたんですか?

お風呂は入らなくても死にません。入れる日は入ってもいいんですけど、入る時間がない時は温かいお湯で蒸しタオルを作って体を拭いていました。パジャマに着替える時に「今日はお風呂入らないけど、こうやってキレイキレイしようね」と言いながら蒸しタオルで拭くと、子供はとても喜ぶんですよ。スキンシップにもなりますし、遊びにもなります。そして一緒に布団に入ってしまうんです。

親も一緒に就寝が鉄則

――成田さんもその時間に寝てらしたんですか。

そうです。子供だけ先に寝かせようなんて考えてはだめです。子供は1日親と会ってなかったわけで、一緒にいたいじゃないですか。そこで、親が子供と一緒に布団に入ればスキンシップができます。「一緒に寝られて楽しいね」って親が笑顔で言えば、子供も楽しい気持ちになります。

8時に寝る癖がついていれば、電気を消してちょっとおしゃべりしているうちに、親も子もすとんと寝てしまいますよ。