生活に必須の“あのアプリ”が入れられない落とし穴も…
以上のように、ゴールとしていた形にかなり近い外観に仕上がりましたが、想定外だったのは、削除できないアプリがあったことに加えて、iOSのバージョンの関係で入れられないアプリがあったことです。
実は当初、メッセージアプリとしてLINEを入れることを考えていたのですが、現行のLINEアプリはiOS 15以降しか対応しておらず、iOS 12.5.7までしかサポートしないiPhone 5sへのインストールは不可能でした。古いスマホを「アホ携帯」へと改造する場合は、使いたいアプリがきちんとサポートされているか、注意したほうがよさそうです。
このように、iOSのバージョンによって少なからず制限があり、今回は文字通り最低限の作業にとどまっていますが、「アホ携帯」に近いスマホがほしければ、自力でかなり近い製品を仕立て上げられることがわかります。またiPhoneではなくAndroidであれば、adbコマンドを使うことによって、標準アプリを削除したりと、より柔軟なカスタマイズが行えます。
現行のスマホはどれもサイズが大きい上に重量もあり、辟易している人も多いはず。かつての小型軽量なスマホが引き出しの中に眠っていたり、あるいは安価に調達することが可能ならば、今回のようにしてシンプルイズベストな「アホ携帯」相当のスマホを作ってみてはいかがでしょうか。