水没車の見抜き方、レンタカー落ちは…?「ヤバい中古車」を買わないために知っておきたい“5つのポイント”(清談社)

中古車販売大手「ビッグモーター」が不正な保険金請求を行っていた事件などによって、業界への疑念がにわかに高まっている。中古車の購入や下取りに際して、「騙されるのでは……」と不安に思っている人も多いだろう。

では中古車はどこで、どのように買うのが賢明なのだろうか? 自動車業界に詳しいライターの呉尾律波氏に聞いた。

昨年10月より、「車両本体価格」に「諸費用」を加えた「支払総額」の表示が義務化に。それまでは、安価な「車両本体価格」が表示されることで、商談時に「保証」や「整備」の購入を強要されるなど、「表示された価格では購入できない」というトラブルも横行していた ※写真はイメージです ©AFLO

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(1)ディーラーに直接行って問い合わせるのがベター

一般的に、中古車を購入できる場所は、ディーラー、中古車販売店、個人間売買(オークション)などがある。

「まず、中古車はディーラーで購入するのが最も安心・安全です。ディーラー中古車は、他の販売場所よりも比較的割高になりやすく、ディーラーごとにメーカーが限られるというデメリットもありますが、メーカーによる厳しい基準をクリアした状態の良い車がある。メーカーの看板を背負っているだけに、不正のリスクも少ないですからね。

中古車販売店やオークションなどは価格は安くなりますが、車の品質にバラツキがあります。よほど車に詳しい人でなければ細かい不良や故障は見抜けないでしょう。自分の欲しい車種のメーカーのディーラーに直接行って、問い合わせるのがベターです」(呉尾氏)

それでは、自動車自体の良し悪しは、どのような箇所から見極めればよいのだろうか。