夢を描き、具体的な目標へと進化させていく

夢を描くことがまず大事、そしてそれを諦めないでいれば、必ず後押ししてくれる人が現れます。すると夢が具体的な目標へと進化していき、一つひとつに夢中になって取り組むことができます。

三浦雄一郎『90歳、それでもぼくは挑戦する。』(三笠書房)
三浦雄一郎『90歳、それでもぼくは挑戦する。』(三笠書房)

そして達成できたら、「ついにできたんだ!」という満足感を分かち合うことができます。そういう交友関係があるのが人生の醍醐味だいごみであり、そういう人脈があってこそ、夢に近づくことができるのだと思います。

ぼくの場合、若いころから「雪山の頂上に立ち、そこからスキーで滑り降りる」のが夢であり目標でした。

それこそ、北海道の山からはじまり、本州では日本アルプスの立山たてやま剱岳つるぎだけあたりの、まだ誰も滑っていない斜面を滑りまくった。

それを続けているうちに、パラシュートをつけて富士山を直滑降し、日本一の次は世界一だ、とばかりにエベレストだ、南極だと“エスカレート”し、ついには世界七大陸の最高峰からスキーで滑ることになるわけです。

夢や目標を達成すると、次にもっとすごそうなこと、もっとおもしろそうなことが、次から次へと出てくる。だからいつまでも持ち続けていられる。そして、それが人生をおもしろく、チャレンジングなものにしてくれます。

このことに、年齢は関係ありません。

ぼくの経験が、それを証明しています。

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