転職の面接では、わざと答えにくい圧迫系の質問をされることもある。キャリアカウンセラーの中谷充宏さんは「圧迫系の質問は、回答の内容そのものよりも『無茶ぶりに対してどんな対応をするかを見たい』という意図で行われることもある。感情的になると思うツボなので、落ち着いて、面接官の質問意図を考えて打ち返すとよい」という――。(第5回/全6回)

※本稿は、中谷充宏『30代後半~40代のための 転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)の一部を再編集したものです。

虫眼鏡を通してヘッドハンティングする3Dイメージ
写真=iStock.com/mesh cube
※写真はイメージです

今の会社をすぐに辞めていただけますよね?

【面接官が知りたいのはココ!】
無茶ぶりに対する柔軟かつ適切な対応を見たい
「はい、すぐ辞めます」はいらないよ

面接官は、在職中の社員がすぐ辞めるのは困難なことを重々理解しています。あえて無茶ぶりして、人間性を見たいと思っているのです。

期待に沿わなければと、「すぐ辞めます」と回答すると、即退職できる明確な理由があれば別ですが、「引き継ぎや退職手続きをおざなりにする自分勝手でいい加減な人」と評価されて終わり。特にミドルの場合、この自分勝手さは致命的です。

経験あるミドルでも、人によって「面接~退職~入社日についての常識」には幅があります。

退職を申し出てから2週間で退職できるのが現在の日本の法律です。就業規則は「1カ月前までに退職の申し出をすること」が多くを占めています。ですので、「すぐは無理だが2~3カ月待ってほしい」はアリ(常識の範囲内)です。ただ、2~3カ月以上になると「そんな先では弊社の採用のタイミングに合わない」と見限られる危険性が高いことは知っておいてください。

たまに「すぐ辞められるわけないでしょう!」と感情的になる人がいますが、思うツボです。

まず、すぐには退職できない理由を説明し、できるだけ期待に沿う姿勢や想いを加え、できない理由をフォローします。「在職中なのですぐ退職するのは困難です。しかし御社の受け入れのタイミングもあるでしょうからご期待に沿えるように今の職場と調整します」という感じです。

たとえばこういう人の場合

39歳男性、大卒後2社に勤務。今回は3社目の転職で、同業種・同職種への応募。

NG!
「可能です。今の会社にもはや気持ちがありませんので、一刻も早く辞めたいです」

↑自分勝手さに満ちた発言は、慎むべきです。