生まれながらの才能だと思われがちな話す能力。しかし話し上手をマネすれば、誰しも成長する可能性はある。「プレジデント」(2023年12月1日号)の特集「話し上手入門」より、記事の一部をお届けします――。
古典の中に答えはあった! 能から学ぶ「真似の極意」
能の大成者といわれる世阿弥は、真似ることの深淵について言及してきた。作家の林望氏が「言葉」と「真似」を語る。
学校や本では言葉づかいは学べない
人は一番初めに使う母語を、どのように獲得するのでしょうか。生まれたばかりの赤ちゃんは何も話せませんが、家族や周囲の人たちの話す言葉を真似ながら、少しずつ言葉を覚えていきます。そのため、言語を獲得するうえで、環境は非常に重要です。子どもの頃に不十分な言語環境で育つと、洗練された言葉づかいはなかなか身につきません。以前、高校生ぐらいで海外から日本に戻り、日本の学校になかなか適応できない帰国子女の子どもたちを教えたことがありました。適応できない最大の原因は、敬語の欠如など、言葉づかいが洗練されていないせいでした。
洗練された言葉づかいの一つとして、話す相手によって言葉を使い分けることが挙げられます。日本語は、位相によって使う言葉が変わってきます。代表的なものが「男言葉」と「女言葉」です。徐々になくなってきてはいるものの、今でも男らしいしゃべり方・女らしいしゃべり方は残っています。また、相手が目上か目下か、親しいか親しくないかによっても言葉づかいは変わります。
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