仕事のできる人のメールにはどんな違いがあるのか。クロスリバー代表の越川慎司さんは「16社7000名のクライアントの中で流通する1万通超のメールを調べたところ、閲覧率が高いメールには3つの共通点があった。メールの生産性を高めるには、この3点を意識してほしい」という――。

※本稿は、越川慎司『最強の時短仕事術46』(ぱる出版)の第6章「メール時短テクニック」の一部を再編集したものです。

パソコンを使用する女性
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必ずみられるメールに共通すること

16社7000名のクライアントの中で流通する7486通のメールと顧客向けのプロモーション用メール2864通を分析しました。

その結果、閲覧率が高いメールにはいくつかの共通点が見つかりました。

まず1つ目は、タイトルの文字数が35文字以内であること。

これは一見、少し長めに感じるかもしれませんが、興味を引くキーワードが含まれていれば、受信者は本文を読みたいと感じるようです。しかし、タイトル作成の時間を節約し、短時間で成果を上げるためには、端的で伝わりやすい短いタイトルが推奨されます。

2つ目の特徴は、タイトルにカタカナと数字(特に奇数)が含まれていることでした。

我々がメール受信者に話を聞くと、数字が入っていると具体的で、ぴったり揃っている偶数よりも、奇数の方が印象に残りやすいという意見が多く寄せられました。これを端数効果と言います。

「議題」よりも「アジェンダ」

例えば、「3つの特徴」、「5分で説明する」、「成功する7要件」などの具体性を示す表現が好まれます。また、平仮名よりも漢字を使用した方が読みやすいと同様に、カタカナが含まれているとアクセントになり、目立ちやすくなります。

「明日の打合せ議題について」よりも「明日の打合せアジェンダ」の方が目に留まりやすく、反応が良いのは、画数の多い漢字の羅列よりもカタカナが入った方が印象に残りやすいためと考えられます。

さらに、メール本文は105文字を超えると閲覧率が下がる傾向があることもわかりました。

そのため、短く、しかも重要な点をまとめたメールが好まれます。105文字という制約は短いかもしれませんが、部署名の長い記載や挨拶を省き、結論と求めるアクションを具体的に書くことで、効率的に情報を伝えることが可能です。