おじさん構文の意外な活用法

「おじさん構文」の話に戻ると、「カタカナを多用」というのはおじさんLINEの例を調べてみても顕著です。「一緒にどうカナ?」「無理しないでネ」「奮発しちゃうゾ」「仲良くしてくださいネ」など、唐突なカタカナに、ダサさと違和感を覚える女性は多そうです。

急に距離感を縮めてきているようで、軽い恐怖が。また、親しくないのに名前にちゃん付けしてきたり……。下心を感じさせると女性は引いてしまいます。そして女性に対する敬意があまり感じられません。

地位や経済力があるおじさんは、高級店の名前を出してやたら誘う、という特徴もあるそうです。好感が持てるおじさんだったら誘いに乗ってもいいのかもしれませんが……。

ふと、おじさん構文の活用法を思い付いたのですが、逆に男性がしつこい女性からのアプローチを断りたいとき、おじさん構文のLINEやメールを送って相手を幻滅させる、というのも手かもしれません。

おじさんだけじゃない! 「おばさん構文」に要注意

おじさんのことばかり言っている場合ではなく、わが身も振り返らなければなりません。「おじさん構文」に対して「おばさん構文」というのも存在しているようです。

笑顔でスマホを使用している女性
写真=iStock.com/mapo
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おじさんとの共通点としては、メール感覚でLINEを送るので、やはり1回が長文になりがち、ということ。そして絵文字の多用や、ビックリマークやハテナマークも絵文字にする傾向が。

この特徴を知って、私も「‼」や「?」だけ絵文字にしていたのでハッとしました。多分、自分自身の体力が衰えてきたり疲れがちなので、LINE上の末尾だけでも元気な感じを出したい、という深層心理だと思います。

また、「ハートの絵文字」を使いがち、という指摘もありました。男性に対して狙っている感が出てしまい、相手にムリだと思われてしまいます。

他には「自分語りをしがち」「真偽不明な健康情報やスピ情報を送る」というのもおばさんの特徴です。思い当たる節がありますが、つい、押し付けがましく知っている知識をアピールしてしまいます。

「誤字が多い」というのは視力が落ちているせいで、とくに夜や暗い部屋で打ったメッセージは、あとで見返すと誤字だらけで恥ずかしいです。先日も「すみません仕事が終わらず」と打ったつもりが「すみません仕事街わら図」となっていたり……。切羽詰まった感は伝わったかもしれません。「濁点」と「半濁点」の使い分けは、もう半ばあきらめています。