お金を使ってしまう前に投資に回す方法
お金を増やすために、もっとも効果が大きいのは、「収入からあらかじめ天引きをする」という方法です。多くの人は、収入から生活費などを差し引いた残りを使って、貯金や投資をしています。しかしこれでは思うようにお金が貯まりません。
「パーキンソンの法則」をご存じでしょうか。この法則では「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」とされています。人間の心理として、「お金がある」と思うと、どうしても余計な買い物をしてしまうのです。
ですから、家賃などの固定費とともに、貯金や投資に当てるお金も自動的に給料から天引きするしくみを作り、残ったお金で食費や娯楽費などを支払う、という流れにしたほうがスムーズにお金を貯められます。
具体的には、後ほど解説する「積立投資」という方法で、毎月一定額を自動的に投資に当てることが有効です。さらに、積立投資をした場合に使えるiDeCoやつみたてNISAという税制優遇制度を使えば節税効果も期待できます。
ちなみに、積立投資で投資信託を購入する日は自分で設定できるので、給料日の翌日などに設定することをおすすめします。こうしておけば残高不足で投資ができないという事態を防げますし、残ったお金で生活しようとする意識が高まります。
お金を貯めるには「意志力」よりも「しくみづくり」が効果的です。私も含め人間は流されやすい生き物ですから、天引きのルールを設けて自動的にお金を増やすしくみを作るようにしましょう。