相手に何かを頼むときはどうすればいいのか。コンカー社長の三村真宗さんは「いきなりこちらの要望を話しても受け手は戸惑うだけで伝わらない。手間はかかるが『ソラ・アメ・カサ』の順番で話すのがいい」という――。(第1回)

※本稿は、三村真宗『みんなのフィードバック大全』(光文社)の一部を再編集したものです。

会議で説明をするビジネスウーマンの手
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耳の痛い話でも相手に通じる“ある方法”

相手に改善要求をすることは誰しも気が重いものです。「逆切れされないか」「気を悪くさせないか」などと思ってしまいがちです。

相手にとって耳の痛いことは、言わずにすむならそうしたいと多くの人が考え、問題があるのに抱え込んで我慢している状況が職場のあちこちで頻繁に起こっているのではないでしょうか。

しかし多くの問題は自然解消しないもの。その間に当人を取り巻く状況が悪化するかもしれませんし、周囲への迷惑も見過ごせないものに深刻化しかねません。そこで、あるところで覚悟を決めてやらなければならないのが、「改善要求(重め)のギャップフィードバック」です。

フィードバックしようとしている内容が重ければ重いほど、対話の進め方に慎重になるべきです。この難しいギャップフィードバックをどのように進めていくか、理解するのに有効なのが図表1の「ソラ・アメ・カサ」のフレームワークです。