課税口座で投資していた人は成長投資枠をフル活用

②【コア資産】つみたて投資枠で投資信託、成長投資枠で米国ETF

現行NISAにおいて、つみたてNISAを利用していると、月3万3333円(年40万円)の積み立てになるので、それ以上に積み立てをしたい場合、課税口座(特定口座・一般口座)を活用することになります。この課税口座でETFに投資をしていた人は、成長投資枠を活用するのが良いでしょう。

つみたて投資枠で世界株インデックスファンドに投資、成長投資枠で米国ETFに投資するという方法が一つの手です。米国ETFは、世界株ETFのVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)、全米株ETFのVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)、高配当株ETFのVYM(バンガード米国高配当株式ETF)、増配株ETFのVIG(バンガード米国増配株式ETF)などの選択肢があります。米国ETFを活用するならば、個人的には暴落相場に強いVIGがおすすめです。

ただし、NISAで米国ETFに投資をする場合、売却益・配当金にかかる国内課税は無くなりますが、配当金にかかる米国課税(10%)がある点には注意です。国際的な二重課税を調整する外国税額控除は使えません。

また、ETFは1株単位での投資になるので、価格変動によって購入金額がバラつきます。100円から投資できる投資信託と異なり生涯投資枠の使い切りが難しい点に留意しましょう。

これらの点が気になるならば、ETFではなく成長投資枠でも投資信託を活用するのが良いでしょう。

③【コア資産】つみたて投資枠で投資信託、【サテライト資産】成長投資枠で個別株

投資金額の配分ですが、例えば、つみたて投資枠1200万円、成長投資枠600万円とします。

つみたて投資枠では毎月5万円を積み立て20年間運用、投資先は世界株インデックスファンド。

成長投資枠は年間投資枠240万円まで投資ができますので、日本株や米国株にタイミングをみての一括投資をしてもよいですし、日本株や米国株の積み立てをやってもよしです。

統合NISAをコアとサテライトに分けて実践するのも面白いと思います。

以上、3パターン考えてみましたが、コア・サテライト戦略を実践する主役が、今後統合NISAになることは間違いなさそうです。