「スキマ筋トレ」を意識する

たった2分、たった4分の筋トレで効果があるのか? と疑問に思うかも知れません。もちろん残りの23時間56分を全く運動しなければ、効果がないことは明らかです。筋肉を使えるようになるためには筋肉にも筋肉を動かすことに慣れてもらうしかありません。そのためにはいつも動かし続けることです。

15分椅子に座っていたら立ち上がってスクワットを10回するとか、駅のホームで電車を待っているときは背伸びしてふくらはぎを鍛えるとか、片足で立って体幹を鍛えるとかあいた隙間時間を利用して1日の筋トレ時間を延ばしていきます。

石黒成治『筋肉ががんを防ぐ。』(KADOKAWA)
石黒成治『筋肉ががんを防ぐ。』(KADOKAWA)

このような「スキマ筋トレ」をいくつか組み合わせて一日中どこかの筋肉に刺激を加え続けます。もちろんがん予防を意識して、胸の筋肉やお尻の筋肉、下半身を重点的に動かしていきます。

1回のスキマ筋トレは30秒から1分で十分です。そのとき重要なことは立ったまま気軽にできることです。横になったり着替えたりしなくてはできないような運動ではすぐにとりかかることができないので、まず簡単にやれる種目を選択してください。

スキマトレを加えられたら、ジムやスクールに通ったり、パーソナルトレーニングを加えて1日30分を最終目標にしましょう。僕の個人的な経験では2~3年かかると思っています。コツコツと「貯筋習慣」を続けることが大切です。

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