新しいNISA6つのポイント
(1) 恒久化
期間を区切った時限措置だったNISAが、今後いつからでも始められるし、いつまでも続けられる制度になりました。
(2) 無期限化
一般NISAで5年、つみたてNISAで20年だった利益を非課税で投資できる期間が無期限になりました。20年以上の長期投資も可能です。
(3) 新旧分離
これまで使っていた一般NISAやつみたてNISAをそのまま期限まで利用しつつ、新たに「新しいNISA」を始めることができます。旧来のNISA、つみたてNISAを使ってきた人は、より大きな税制優遇枠を使うことができます。なお、2023年にも、旧来の2制度での投資は可能です。
(4) 年間投資額360万円
(つみたて枠120万円、成長投資枠240万円)
個人が一年間に投資可能な非課税で運用できる金額が、合計360万円に拡大されます。うち120万円まではつみたてNISAと同様に対象商品が制限された積立投資ですが、加えて240万円まで個別株式やつみたてNISAよりも広い範囲の投資信託などを含む投資(「成長投資枠」という名前がつきます)に振り向けることができます(対象商品の詳細は後日決定)。
(5) 投資残高上限1800万円
(うち「成長投資枠」1200万円)
税制優遇される個人の投資は残高ベースで上限が管理され、総額で1800万円です。そして、その内枠で「成長投資枠」の残高が1200万円まで投資可能です。それぞれの投資枠は一部ないし全部を解約しても、毎年の投資ルールに従いつつ繰り返し使用することができます。
(6) 総枠残高の簿価管理
投資の残高は、取得価格(簿価)で管理されます。例えば、200万円で買った投資信託を300万円で換金して引き出した場合、投資可能残高には200万円分の空きが新たにできることになります。