スーパーなどの小売店では顧客による万引きだけではなく、“内引き”と呼ばれる内部犯による万引きも存在している。施設警備会社として万引き対策を行っているNICCOの日南休実会長は「店舗の事情に詳しい従業員による犯行のため、通常の万引き以上に捕まえるのが難しい。なかには30年以上働いたスーパーで内引きを繰り返し、被害推定額が1000万円を超えたケースもある」という――。(第3回)

※本稿は、日南休実『万引きGメンの憂鬱』(ザメディアジョン)の一部を再編集したものです。

女性はワイン、スーパー マーケットのハンドバッグでそれを隠してのボトルを盗んでいます。
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捕まえるのが非常に難しい“内引き”

万引き犯にもさまざまなカタチがありますが、万引きの中でも犯人を捕まえるのがひときわ難しいものに(同時に、犯行を発見するのも難しいものに)“内引き”という種類があります。