「低偏差値校」に進学する意味はあるのか
Q わが子は小学校6年生ですが、秋の模擬試験で第一志望校の合格圏にはほど遠い結果でした。先日は塾の面談で定員割れすれすれの偏差値レベルのかなり低い学校をすすめられました。この時期に受験をやめさせるかどうか本気で悩み始めています……。子どもも落ち込んでいます。これから子どもの気持ちをどのように導けばよいでしょうか?
A 模試の結果から志望校の合格が厳しい状況なのですね。親子で落胆してしまうそのお気持ちはよく理解できます。
質問からは分かりませんが、志望校合格を目指してお子さんが中学受験勉強を始めたのは3年生からでしょうか? あるいは、4年生からでしょうか? いずれにせよ、塾に通い、長い時間をかけて受験勉強に打ち込んできたものと思われます。
だからこそ、この時期に受験を「ストップ」するのは「なし」です。
お子さんには行きたい学校があるのです。であれば、模擬試験で厳しい判定が出たとしても、第一志望校は必ず受験してほしいと思います。
そのうえで、「安全校」をしっかり確保してもらいたいと、わたしは考えます。
具体的には模擬試験の平均偏差値よりマイナス4以下のラインが「安全校」となる学校です。いまからでも遅くはありません。そのような学校の資料を取り寄せたり、直接見学させてもらったりしましょう。いまは消極的な気持ちかもしれませんが、意外なところに「掘り出し物」があるかもしれません。