部下はこの質問への回答で上司の器量を判断する
コロナ禍の喧騒から世の中は徐々に落ち着きを取り戻し、街では通勤・出社する人もずいぶん見られるようになってきました。
同時に、戻りつつあるオフィス出社への不満の声も聞こえるようになってきています。
不満の内容は「(せっかく効率的に仕事ができていたのに、)なぜ再びオフィスに行く必要があるのか」「(わざわざ往復通勤に時間をかけてまで、)なぜパソコン上でできる仕事をオフィスでする必要があるのか」といった感じです。
上司は、部下たちが納得できる回答を迫られるようになります。
回答は避けては通ることはできません。部下はその回答を今後のキャリアを考える上での参考情報にすると同時に、上司の器量を評価するための材料にしているからです。
「なぜオフィスに行く必要が?」という問いそのものについては、置かれている業界や所属する会社によっても方針は異なりますが、実際のところ、部下は会社方針よりも、上司の回答力や人間性により大きな関心を持っている場合が少なくありません。その場合には、部下は心の中で上司を次に述べるような三流・二流・一流・超一流に分類している可能性があることを頭に留めておくべきです。
1.三流の上司は、逆ギレ気味にネガティブ回答する
これはもう話にならないのですが、三流の上司がやってしまいがちなのが、部下の不満や要求に対して逆ギレ気味にネガティブ回答してしまうことです。感情的になっても問題の解決になりませんし、その後の関係に禍根を残すことになります。
これは比較的経験の浅い上司や管理職に多いのですが、おそらく心の余裕の無さと、解決方法が思い浮かばない、という2つの理由が相まってテンパってしまうのでしょう。
そういう場合は、会社としての方針を話した上で、相手の言い分や不満・要求にしっかり耳を傾ける、一緒に打開点を見つけていこうという姿勢を見せる、この2点を意識してみるといいでしょう。