変にあせったり、嫉妬したり不満を持ったりするだけです。

目標を決めて、それに向けて正しい努力を続けていれば、必ず自分が「楽しい」と思えるときが来るはずです。楽しみながら仕事をしている人には、他人の評価もついてきます。

あせらず自分のペースで進んでいけばいいのです。

自分の思考のクセを把握したほうがいい

「なくて七癖」という言葉があります。これは他人にわかる口癖やしぐさなどのことを言いますが、考え方、感じ方にも人それぞれのクセがあります。

他人にわかるクセなら、それを教えてもらうことができますが、頭の中までは他人もなかなかわかりません。こればかりは自分で意識する必要があるでしょう。

意識した後は、そのクセ自体は無理に直したりせず受け入れましょう。どうせ他人には見えないのですから、受け入れた後、自分の中で対応策をとればいいのです。

例えば私自身の場合は、新しい刺激に対して防御的に反応するクセがありました。何か仕事の依頼があると「これは大変だ」「面倒だな」といった感覚が最初に持ち上がってしまうのです。

クセの修正が、目標達成の近道になる

かつてはこのネガティブな反応を表面に出していた時期もあったのですが、これが原因で失敗するケースが続き、自分の思考のクセに気がつきました。

河野英太郎『99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ 決定版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
河野英太郎『99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ 決定版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

そこで私は、「自分が感じる最初の印象は過剰に防御的である」ことを意識し、対応策として、それを表面に出すときは修正を加えて少しポジティブに表現したり、時間を置いて客観的に見直してから判断したりするよう、変えてみました。すると今では周りから保守的に見られることはなくなりました。

その他、仕事を引き受けすぎるクセのある人や、人を過剰に攻撃してしまう思考回路の人もいるでしょう。こうした人が自分の思考のクセに気づかずに、万が一、本来とるべき行動や自分のありたい姿とは異なる行動をとってしまっていたとしたら、目標達成の機会を逃しています。

日々思考のクセをチェックし、目標達成に向け整えてみてください。

【関連記事】
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ
頭のいい人はそう答えない…「頭の悪い人」が会話の最初の5秒によく使う話し方
「当社は第1志望ですか?」「給与はいくらほしい?」転職面接の"答えにくい質問"への最強の回答
「課長につかまって3時間残業だよ」に「断れなかったの?」と答えるのはNG…会話の達人はこう返す
「10時間かかる仕事を8時間で終わらせようとする」二流社員がいつまでも二流である根本原因