日テレが候補者に独自で行ったアンケート
次に日本テレビは『zero選挙2022』(19時58分~23時55分、24時15分~26時)を放送するが、こちらも昨秋の衆院選特番と同じ時間帯。有働由美子と櫻井翔のダブルメインキャスターに、「パートナー」というポジションで落合陽一が絡む形で進んでいく。
その他の出演者には、開票速報を担う『news every.』の藤井貴彦と中島芽生を中心に、岩本乃蒼、佐藤梨那、伊藤遼、後呂有紗と、自局の報道系アナウンサーをフル活用。かつては桐谷美玲、又吉直樹、小山慶一郎らタレントを積極起用した時期もあったが、現在は視聴者目線に寄り添うようなスタンスが随所に見られる。
実際ホームページには、「公約ではみえない本音がわかる」という狙いの広範囲にわたる候補者アンケートを公開しているほか、自分に近い候補者がひと目でわかる“考え方診断”をアップ。選挙特番の放送前から視聴者に寄り添う姿勢を見せており、民放トップの視聴率が有力視されている。
NHK色が強まったテレ朝
テレビ朝日は『選挙STATION2022』(19時58分~24時25分)を放送し、昨秋の衆院選特番から35分の縮小。出演者は大越健介の周囲を大下容子、小木逸平、板倉朋希、渡辺瑠海の自局アナウンサー、さらに政治部長の藤川みな代と自局のスタッフでガッチリ固める。
「大越健介の直球勝負」という直撃コーナーこそあるが、かつて久米宏や古舘伊知郎がメインを務めていたころのようなアクの強さはなく、富川悠太から大越健介に代わったことや、もともと速報にこだわる点なども含め、NHKに近づいた印象もある。
ただ今回は『世界は変わった どうするニッポン?~Survival JAPAN 2022~』をサブタイトルに掲げ、「18日間のサバイバル」「生き残りを賭けた喜怒哀楽の人間ドラマ」にこだわった放送にするという。“生き残り”や“天国と地獄”などのドラマ性を多分に含むドキュメンタリーとして引きつけたいようだ。