複数人で対処し恐怖心を取り除く

人の恐怖心を利用したトラブルの事例は、ほかにもたくさんあります。極端な例では、暴力で脅される場合も同じです。

実際に暴力を振るうと傷害罪になるので、「どうぞやってみなさい」という態度を取ると、暴力に訴える人はほとんどいなくなります。

齋藤孝・射手矢好雄『BATNA 交渉のプロだけが知っている「奥の手」の作り方』(プレジデント社)
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もちろん、トラブルにひとりで立ち向かうとどうしても恐怖心が勝ってしまうので、警察などの法的機関や客観的な第三者に相談し、複数人で問題に対処することが大切です。

これは、「こころの健康電話相談」や各種SOSにも通じることで、自分ひとりで考えると目の前が真っ暗になりがちですが、誰かに相談すると、生きていくための〈オプション〉がたくさんあることに気づき救われます。

まとめると、ビジネスでなんらかのトラブルに対処するときは、相手の脅しに決して乗らないことによって、相手の〈BATNA〉を徹底的につぶす方法が有力です。そして、複数人で対処にあたるのがよいでしょう。