ゼロ・クーポン債をボーナスのたび購入

毎年送られてくる「ねんきん定期便」を見て、あまりの年金額の少なさに愕然とした人も多いことだろう。そして「これっぽちの年金額では、豊かなセカンドライフなんて絶対に無理」と考え、せっせと自分年金づくりに励むのが典型的な行動のようだ。

金融機関に行けば、定額個人年金保険や変額個人年金保険を勧められるのが関の山だが、いずれも一長一短があることは否めない。定額個人年金は、将来の受取額が契約時に確定するため安心感はあるが、物価上昇(=インフレ)には対応できない。新興国の成長により資源価格上昇が続くと予測されることを考えると、物価上昇に対応できない定額個人年金は魅力なしと言わざるをえない。なぜなら、公的年金が2004年度の制度改正により、物価の優等生から物価上昇に対応できない劣等生になってしまったからだ。