ETFには「再投資型」が存在しないので注意
ここまで見たように、投資信託の場合、分配金を受け取る「受け取り型」と、分配金を自動で再投資する「再投資型」の2種類があります。
投資信託は分配金を出すと、基準価額が下落しやすい特徴があるので、つみたてNISAなどに選ばれている優良なインデックスファンドは「再投資型」である場合が多いです。
一方、ETFには「再投資型」のものは存在しません。
実はここが投資信託を使うかETFを使うかの選択基準となるところなので、よく覚えておいていただけるとありがたいです。
・投資信託には「再投資型」がある
・ETFには「再投資型」はない
ここがポイントです。ETFの分配金を再投資して複利運用するには、自分自身でその分配金を使って、新たにETFを追加購入する必要があります。
少額からの積立投資でFIREを目指すなら投資信託
少額からタネ銭をつくって、こつこつ積み立て投資でFIREを目指すのであれば、投資信託を使うことをおすすめします。そのほうがお金の増え方が速いからです。
なぜなら投資信託は分配金を自動再投資することでETFよりも複利効果が高くなるからです。
しかし、すでにかなりのタネ銭があり、分配金という実り(現金)を手にしたいのであればETFを使ってもいいでしょう。
ただし、その場合は、分配金のすべてを使ってしまってはいけません。一部を再投資するようにしましょう。そうしないと資産を増やすことができなくなってしまいます。
図表5に投資信託とETFのメリット・デメリットをまとめましたので参考にしてください。