そこでもし、「私としては、スマホが売れるとかよりも、今、すごく家族の絆をもっとサポートできないかと思っているんです」、といった想いが引き出せたなら、そこから一気に世界が開き始めます。
「コミュニティの新たなつながりを生み出し、人を孤立させない社会を創ることはできないだろうか?」といった社会的テーマを掲げてみると、自動車メーカー、ハウスメーカー、食品メーカー、不動産会社、教育産業、そして行政やNPOなど、多くのステークホルダーとの対話を始められるようになるのです。これがフューチャーセンターならではのアプローチです。
フューチャーセンター・ディレクターは、自らのネットワークを最大活用し、他の業界、行政、社会セクター、起業家など、多様でかつ共感し得る人たちを社会的テーマを解決しようという志の高い場に招待します。
このとき最も大切なフューチャーセンター・ディレクターの能力は、「ネットワークで社会を変えていく想像力」にほかなりません。「家族の絆」を一緒にサポートできる業界はどこにあるのか、誰がそのことに共感してくれるのか、ということを想像し、その想像力により築き上げた世界観の中に、周囲を巻き込んでいくのです。
あなたがフューチャーセンターを立ち上げようと思ったら、あなた自身がフューチャーセンター・ディレクターになることを真っ先に考えてください。フューチャーセンターは、ハコモノではありません。あなた自身の世界観で創り上げていく、社会変革装置なのです。