経営トップが短い文章を書く

一方で、メールやチャットで冒頭に「時候の挨拶文」をつける人が少なくありません。私に言わせれば、「無用な長文」の最たる例です。メールやチャットは、「ビジネスレター」ではなく、「ビジネス会話の延長」と考えれば、敬語も必要最小限の、シンプルな文章になるでしょう。

社員に短い文章を書かせたいのなら、飛び切り即効性のあるメソッドが1つあります。それは「社長をはじめ経営トップが短い文章を書くこと」です。

部下は、上司よりも短い文で返信してきません。なぜなら、失礼に当たるからなのです。上司の文章が短ければ、短文でも返信できるし、上司が短文を好むと思って、短文で返すようになるものなのです。そうすれば「社長→役員→管理職→一般社員」の順で、全員の文章が短くなっていきます。ぜひお試しください。

熊谷正寿社長が書き方で徹底する2つのポイント​
(構成=野澤正毅 写真=PIXTA)
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