「一定の基準を設ける」が今回の苦言につながったのか

秋篠宮は、昨年11月の誕生日会見で、眞子さんの結婚をめぐる週刊誌報道について、「作り話が掲載されていることもありますが、一方で傾聴すべき意見も載っており、すべてを否定する気にはなれません」と述べた。

間違った記事への対応については「一定の基準を設けて、それを超えた時には反論するとか、そういう基準づくりをしていく必要があると思います」とし、「宮内庁とも相談しながら考えていくことは必要」だと発言していた。

その秋篠宮発言について宮内庁も、情報発信のあり方を研究していくとコメントしたが、それが今回の発言になったのだろうか。

佳子さんの結婚問題は別として、将来天皇になる悠仁さんの高校進学について、あれこれ報じられるのは致し方ないのではないか。悠仁さんが学習院高等科ではなく、どこの高校を選ぶのか、大学はどうするのかは国民的な関心事である。

あくまでも週刊文春によればだが、お茶の水中学の秋篠宮に近い保護者の話として、「秋篠宮ご夫妻が東大進学を望んでおられる」「東大ヘは推薦で入学するという青写真を描いておられる」と報じている。

特に母親の紀子さんが熱心で、紀子さん自身も東大と縁が深い。紀子さんの父、故川嶋辰彦氏は東大経済部から大学院に進んでいるし、弟も東大大学院で獣医学の博士号を取得している。

悠仁さんはトンボなどの昆虫に関心を持っているといわれ、東大農学部には応用昆虫学や昆虫遺伝学の研究室もあるそうだ。

東京大学・安田講堂
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帝王学の基本が「民の声を聞く」ことであるなら…

秋篠宮夫妻は、皇室の人間だから、特別な制度や推薦を使ってやすやすと有名校へ入れるといわれるのが嫌なのかもしれないが、私は、そんなことを気にする必要などないと思う。

中にはこういう声もあると週刊文春(1月27日号)が報じている。

「悠仁さまは将来、天皇になられるお方。ですが、筑附のような進学校では、日ごろの勉強に割かれる時間も多くなるでしょう。東大を目指すとなれば尚更です。そうなれば、天皇になるための“帝王教育”にまで手が回らなくなるのではないかと、心配する声が挙がっているのです」(宮内庁関係者)

宮内庁の中には、悠仁さんの教育のためにしかるべきお方を呼ぶべきではないかという声もあるというが、秋篠宮は「そういうのが良いとは限らない」と否定的だという。

天皇家の歴史や歴代天皇たちの遺徳を知るのも大事だろうが、帝王学の基本は「民の声を聞く」ことであると、私は考える。そのためには、ある種閉ざされた学習院ではなく、筑波大学附属や東大で学ぶほうが、悠仁さんにとっていいのではないだろうか。

4月には総工費約33億円といわれる秋篠宮邸の改修拡張工事が終わって、秋篠宮家が引っ越すといわれている。その頃には、小室圭さんの司法試験の合否が判明して再び大きな騒ぎになるかもしれない。

秋篠宮家にゆったりと暖かい春が訪れるのは、少し先になりそうである。

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