「カッコいい仕事は給料安い」(by 麻生太郎氏)は正しい
2008年、渋谷区のハローワークを視察した麻生太郎総理(当時)が、求職中の若者の相談にのって「何となくかっこいい仕事は給料安いよ」とアドバイスした。皮肉っぽい物言いが目に付く麻生さんだが、この発言に関しては私も真理だと思う。
「コピーライター」「カラーコーディネーター」「心理カウンセラー」のように、何となくキラキラする職業は希望者が多く供給過剰になるので、同業者の競争が激しく、(一握りの成功者を除けば)給与水準が低い。
それに比べ、看護師のように伝統のある資格職には、キラキラ感はないものの、中年以降のキャリアパスも安定感がある。若者がキラキラにひかれるのは自然なことだが、親の立場としては盲目的に若者の進路選択を応援するのではなく、生涯就業の観点から「興味の持てる範囲内で社会的需要の高い分野に誘導」するのが責務なのかもしれない。