会議でうまく発言するにはどうすればいいのか。話し方コンサルタントの阿隅和美さんは「話している人に視線を送り、『次に話したい』という合図を送るといい」という――。

※本稿は、阿隅和美『仕事ができる人の話し方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

日本人男性ビジネスマン
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

人の話を聞く余裕がない

会議で発言のタイミングが難しいと感じることはありませんか?

場の空気を読みすぎて言いたいことが言えない、話したいことがあるのにタイミングをつかめず悶々としてしまうなど、自分の思い通りに発言できなくて、もどかしい思いをすることってありますよね。

「会議」でうまく発言できない人の話し方
発言が唐突で、場の空気が読めていない

私の経験上、会議中にうまく対話の波に乗れないのは、おもに2つの原因がありました。

1つは、論客ぞろいで、もし発言をしたらどう思われるかと反論が不安な時。自信がないと躊躇してしまうものです。

そしてもう1つの原因は、今日こそ発言するぞ! と身構えすぎて、人の話を聞く余裕がない場合です。ちゃんと聞いていれば「それってさあ」と流れを汲んで自然に話に入っていけますが、自分に意識が向いているとまわりが見えていません。

勇気を出して「ちょっといいですか!」と話に割って入っても、「その話、もう終わったけど」とか、「今の流れとは関係ないよね」と空気を読めない人と化してしまうのです。

では、タイミングよく発言する人は、どうしているのでしょうか?