少しでもお得に家電を処分するにはどうしたらいいのだろうか。まず処分する家電の種類によって異なることを知っておく。2001年4月、家電リサイクル法が施行された。消費者が指定家電のリサイクル費用を負担することを定めた法律で、現在、エアコン、テレビ、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機が対象である。
費用の目安はテレビが2800円、冷蔵庫で4800円、洗濯機が2400円、エアコンが2500円。新しいものに買い替える場合は、購入店でリサイクル料を払って依頼するが、処分のみの場合は、行政の家電リサイクル受付センターに依頼する。地域によって多少異なるが、これに収集運搬費をプラスしたコストが消費者負担となるため、トータルで1万円近い出費となることもしばしばだ。ちなみに、リサイクル法対象外の家電を粗大ごみに出す場合も手数料がかかるが、一般的に数100~2000円程度である。
もし引っ越しと同時に処分するなら、引っ越し業者に依頼するのが一番手間もコストも省ける可能性が高い。サービスの一環として運搬費無料で引き受けてくれる場合もあるからだ。事前に業者に相談し、追加で運搬費が発生する場合は、個数制限の確認も含めて見積もりを出してもらうようにする。当日まで出さない業者には依頼しないほうが無難。結局、運搬費が高く、行政に依頼したほうが安くあがることも多いからだ。
比較的新しい家電なら、リサイクルショップなどの買い取りサービスを利用する方法もある。こちらも費用がかからないうえ、モノによってはそこそこの値段で引き取ってくれる場合がある。買い取り対象の目安は、パナソニック、ソニー、シャープなど人気メーカーの白物家電やテレビなどで、製造から5年以内のもの。レーザーディスクのように今は市場に出回っておらず、マニア受けしそうな製品なら、高額買い取りもありうる。いずれにせよ、なるべくきれいに掃除し、付属品や取扱説明書も揃えておきたい。場所や店舗によって買い取り価格が大きく異なることがあるので、数社に見積もりを依頼する。