[焼き肉] よろにく

――最高級の和牛をベストの焼き加減で。 “肉愛”に満ちた一軒

最高ランク(A5)の雌牛を中心とした和牛を希少部位まで味わい尽くせる店。ベストの焼き加減を逃さぬよう目を光らせる店の人に「肉への愛を感じます」と角田さん。

●東京都港区南青山6-6-22 ルナロッサ南青山 B1F TEL/03-3498-4629 営業時間/18:00~23:00(LO)、土17:00~23:00(LO)、日祝17:00~22:00(LO) 無休 4~34名までの個室4室を含め約80席。

店内は接待やデートにも対応できるように、モダンな内装を施してあり、煙や脂の臭いもまったく気にならない。

1.しっとりときめ細かくやわらかな赤身の間に適度なサシの入ったヒレ肉のステーキ、シャトー・ブリアン(時価。写真は8000円)。塩胡椒のシンプルな味付けが肉の迫力を際立たせる。
 2.脂好きの角田さんを一遍でとりこにした、ふわっと溶けるシルクロース(1800円)。大きな一切れを豪快にさっと焙ってタレにどっぷりくぐらせ、親指大の小さな白飯をくるんで食べる。
 3.1頭から2kg程度しかとれない前脚部分のトウガラシ(1600円)。脂が少なく身が引き締まっていて、牛本来の肉らしい野趣に溢れた通好みの味わい。
 4.さくさくした食感がやみつきになるハツ(900円)は、強火で勢いよく焙って香ばしさをまとわせ、中は温める程度のレアで食べるのがおいしさの秘訣。

[餃子坊] 豚八戒(ちょはっかい)

――香り豊かな本場の餃子にファン続出。 路地裏の名店

ハルビン出身の陳培霞さんが作る餃子は、中国東北地方の家庭料理がベース。餃子は5種類あり、それぞれ餡の作り方から変えてある。角田さんは2Fの座敷室で食べられる火鍋(1人前3000円、要予約)もお気に入り。

●東京都杉並区阿佐谷南3-37-5 TEL/03-3398-5527 営業時間/18:00~23:30(LO)月曜休 カード不可 カウンター7席、2Fの座敷は4~8名。2Fは21時までに入店を。カウンター席は18時入店の場合のみ予約できる。

1.極薄の羽根がついた華餃子(羽根付き焼き餃子/540円)。八角やクローブなど9種類の香辛料が入るほのかにスパイシーな餡には、8時間以上かけてとった上湯スープがたっぷり。噛めばジューシーな肉汁が溢れ出す。肉餡にはニンニクを使わないのが本場流。
 2.「本場の味がする!」と角田さん絶賛の四川風麻辣餃子(500円)。水餃子の上に香菜、ねぎ、自家製の“食べるラー油”をトッピング。薬味が個性的なので、餡はあえてあっさりめに仕上げてある。
 3.餃子の焼き上がりを待つ間につまめる小菜も各種用意。中華風冷奴(320円)は崩した豆腐に胡麻油と塩、ネギをのせた一品。
 4.自家製ネギ油をからめたきゅうりと干し海老(420円)。かめ出し紹興酒120ml420円。
 5.中国東北地方でよく食べるという高菜と枝豆の和えもの(420円)。
 6.1階は小さなカウンターのみの小体な店。

(撮影=kuma 構成=江藤詩文)