芸能人は不倫を週刊誌に報じられてしまうが、一般人の場合はどんなきっかけで不倫が発覚するのだろうか。離婚・男女問題を多く手がける弁護士の理崎智英氏が、これまで扱ってきた事例から代表的な5パターンを紹介する——。
女性と男性
写真=iStock.com/DmitriMaruta
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スマホにロックをかけても知られてしまうことがある

弁護士をしていると、配偶者の不倫(不貞)が原因で離婚に至る夫婦がかなり多いことが分かります。配偶者の不貞は、離婚理由として一番多いのではないかと思っています。

私の事務所に離婚のご相談に来られるお客さんの中でも、配偶者の不貞を理由に離婚したいというご相談が件数としては一番多いです。

配偶者に不貞が判明するケースはいろいろありますが、今回は、どのようなことがきっかけで配偶者に不倫が判明するのかについて、これまでの経験を踏まえ、配偶者に不倫が判明してしまう代表的なパターンを5つご紹介していきたいと思います。

1 メール、LINE等

携帯電話が普及してきたころから増えてきたパターンだと思いますが、妻あるいは夫が配偶者の携帯電話を操作し、不貞相手とのメールの内容を見たことによって不貞行為が発覚するというのが、私の経験上、不貞行為が判明する最も多いパターンです。

ただ、最近はスマホにロックをかけている人も多いでしょう。そのような場合には、暗証番号を入力してロックを解除しないとメール等の内容を見ることはできません。しかし、ロックを解除しなくても、待ち受け画面に不貞相手からのメールやLINEの会話の一部がポップで表示されることにより、不貞が判明するパターンもあります。

また、スマホに保存していた不貞相手と一緒に撮影した写真や動画を配偶者に見られることによって、不貞行為が判明するというパターンも結構多いように思います。

そのような意味で、スマホは不貞行為の証拠の宝庫ということができるでしょう。

ただ、不貞行為をしている人の中には、不貞相手からのメールやLINEをその都度削除していたり、不貞相手からのメール等の通知をスマホの待ち受け画面に表示しない設定にしていたりする用心深い人もいるので、そのような場合、スマホから不貞行為が判明するということはなかなかないでしょう。