損益計算書(P/L)の円グラフの見方

損益計算書(P/L)の円グラフの見方

●円グラフの大きさの推移を見る

P/Lの円グラフの大きさは、その会社の売り上げ規模を表し、一般に企業が成長していれば円は大きくなる。図のGOODの例では年々円が大きくなっていることから、この企業が順調に売上高を伸ばしていることがわかる。一方のBADの例では06年期から徐々に円の大きさが小さくなっており、売り上げが低迷している様子が窺える。

●紫色の部分を見る

ユーレットではP/Lの円グラフで紫色の部分は、その会社の当期純利益を表している。円グラフの左側に紫色の部分がある場合は企業の利益がプラス(黒字)であり、反対に円グラフの右側に紫色の部分がある場合は利益がマイナス(赤字)である。図のGOODの例では、紫色の部分が円グラフの左側にあり、かつ割合が大きくなっている。このことから、高い利益率を誇っている企業であるといえる。一方のBADの例では、紫色の部分が円の右側にきている。このことから、06年期から08年期にかけて赤字に陥っている企業であることがわかる。

(向井 渉=撮影)