“肌にやさしいまくら”という発想
真っ先に目を惹くのは、ニューミンの「美容睡眠」というコンセプトでしょう。文字通り「寝ている間に美しくなろう」という考え方で、商品群には、健康的な肌を保つ枕や、肌質に合ったピローケース、ダメージフリーのタオルなど、私たちが日常生活の中で触れるアイテムが並びます。
主力アイテムは、「肌にやさしいまくら(枕)」。
専用の「Lラインパッド」で高さを調整することで、自分の顔(フェイスタイプ)に合った枕が実現します。これにより、眠っている間に頬にかかる摩擦や圧力等のダメージを、約50%軽減できるそう。結果的に、ターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)が正常に行われやすくなり、肌を健やかに保つ環境づくりができる……、という商品です。
ニューミンブランド開発の背景について、同・営業企画統括部の森優奈さんは「働く女性に、睡眠という“無意識”の習慣を、美しくなるための時間、すなわち“美意識”の習慣に変えてほしかった」と言います。
「女性には時間がない」ことに注目した
いまや女性の社会進出が進み、子育てをしながらマイペースで仕事を続ける女性や、結婚せずにバリバリ働く女性など、多様な働き方が見られるようになった。いずれの女性にも共通するのは、とにかく「時間がない」こと。
森さんたちは、ここにビジネスチャンスもあると考えたそうです。
「私たち女性の多くが『睡眠こそ、最大の美容』だと分かってはいる。でも、正しい知識や習慣がないので、なかなか実践できない。ならば、美容にとって睡眠がいかに大切かを知ってもらい、かつ自分の肌や髪質に合ったアイテムを使ってもらうことで、『美容睡眠』を習慣化できるのでは? と考えました」