宅配便の配達を待つ時間がもったいない――。そう感じたことがある人は多いはず。再配達も時間指定の幅がありますし、集荷も待ち時間があります。そうした待ち時間を解消してくれる便利な宅配ボックスが登場。市場規模の拡大が予測されています。高額でも買いたい人が多い背景には、“便利だから”“自分がラクになれるから”だけではない深い理由が隠されていました。令和時代の新型消費について、マーケティングライターの牛窪恵さんが解説します。
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家事負担は、社会問題だ!

「ワンオペ」「家事シェア」「名もなき家事」……、ここ数年、家事・育児関連の新たなキーワードが登場し、話題を呼んでいます。ご存じかと思いますが、念のため補足しますね。

ワンオペは、仕事や家事、育児のすべてをひとり(おもに妻)が回す(オペレーションする)こと。家事シェアは、家事や育児を「見える化」することなどにより、夫婦が家事を分担・共有(シェア)すること。そして名もなき家事は、ゴミの分別やトイレットペーパーの補充といった、細々とした「名もなき」作業のことを指します。

これらは近年、共働き夫婦が増える一方で、まだまだ女性(妻)に家事・育児が集中する家庭が多いことから、「もう限界!」「なぜ夫や家族は、分かってくれないの?」といった、妻たちの悲痛な声を象徴しているかのよう。

ちなみに、6歳未満の子を持つ夫婦の家事・育児関連時間の「国際比較」でも、日本の妻は圧倒的に家事・育児時間が長く(合計7時間34分/日)、逆に、夫は調査国中、最もその時間が短い傾向にあります(合計1時間23分/日)(2016年 総務省ほか調べ)。

そんななか、今年新たなキーワードになりそうなのが「待ち受け家事」です。