ユーチューバーやブロガーなどのインフルエンサーを起用する企業やブランドが増えています。今、大ブレークしているワークマンプラスもそのひとつ。一見地味なブランドが新しい顧客の掘り起こしに成功した背景には、驚くほど誠実で地道な努力がありました――。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/HAKINMHAN)

急成長する“インフルエンサー市場”

最近、一般のCMや商品のパッケージでも、「ヒカキン」さんや「はじめしゃちょー」さんなど、いわゆるユーチューバー(YouTubeなどの動画共有サービス上で、オリジナルの動画を継続的に公開する男女)をよく見かけるな、と思いませんか?

いまやユーチューバーをはじめ、インスタグラムやツイッターで数多くのフォロワーを獲得し、情報発信を続ける男女が「インフルエンサー」と呼ばれ、脚光を浴びています。

彼らの強みは、消費者目線に近い「等身大」の情報を発信できること。当然ながら、企業からのタイアップ依頼も年々増えているようです。

例えば今年(2019年)3月、デジタル産業の調査や市場規模の算出を行うデジタルインファクトが公開したデータによると、インフルエンサーの市場規模は、既に年間219億円(18年現在)。これが2023年には509億円に、2028年には933億円になるなど、今後10年で約4倍以上に膨らむと見られています。