専用マシンに手をかざすと、その日の肌の状態に合った保湿液がブレンドされて自動で出てくる。百貨店で購入するのではない全く新しいタイプのスキンケアが登場。美容に対して意識が高いとは限らない人からの注目が熱いというが、その中身とは?

利益率が高い「替え刃モデル」とは

もうすぐ、令和初の年賀状を準備するシーズン。自宅のプリンタで印刷を考えている方々は、そろそろインクを買い足そうとする時期でしょう。

ただ、いざ売場やショッピングサイトで価格を見ると、「プリンタ本体は安くなったのに、インクは結構高いな」と感じる方も、多いのではないでしょうか。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/maroke)

それもそのはず。マーケティングの世界には、数十年前から「替え刃(Razor and blades)モデル」という言葉が存在します。

元々は、カミソリの替え刃を発明したジレットが、「まず商品本体(カミソリ)を安く売ることで多くの顧客を囲い込み、その後の替え刃を高額にすることで利益が上がるようにしよう」と考えたビジネスモデル。

その後、「電動歯ブラシと替えヘッド」(ブラウン)や、「家庭用ゲーム機とゲームソフト」(任天堂)、あるいは「インクジェットプリンターとインクカートリッジ」(キヤノン)など、替え刃モデルによって成功を収めた事例は、枚挙にいとまがありません。

最近では、コーヒーマシン本体を無料レンタルで借りて、使ったカプセル(コーヒー等)の分だけ費用を支払う「ネスカフェ アンバサダー」(ネスレ日本)も、人気が高いですよね。