痴漢や性差別の被害を公にした人が、SNSなどで非難されることがある。7万3000人のフォロワーを抱え、自身も積極的にツイッターで発言をしている起業家のハヤカワ五味氏は「被害者を非難する主張は、権力を持つ人のポジショントークに感じられる。それを他者に当てはめようとすることはダサい」と指摘する――。

※本稿は、ハヤカワ五味『私だけの選択をする22のルール』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/SIphotography
※写真はイメージです

インターネットは「多様な人たち」を照らした

インターネットの登場により、その以前と以後では世界が大きく変わったのだと思います。私は1995(平成7)年生まれで、物心がついたときからインターネットがある世代。ですから憶測の域を出ませんが、インターネットが登場したことによって多くの人が多種多様な情報に、気軽に触れることが可能になりました。

それまではどうしていたかといえば、いつだって誰かが編集した情報を得ていたわけです。たとえば、テレビや雑誌など。

また、ひとつのことを見るときも、多方面からそれを捉えることは難しく、常にある面からの情報しか得られませんでした。しかし最近では、日本と諸外国の外交問題が毎月のように起きていますが、私たちは日本サイドからも、外地からも見解や情報を得ることができます。

ほかにも、今まではないことにされていたさまざまな人たち―具体的にはLGBTを含めたマイノリティなど、多様な人たちの存在が照らされることになりました。