名先生が解説。本当に治してくれる人を見分ける方法

整骨院、接骨院ではリウマチ、パーキンソン病、バセドウ病などの重大な病気が疑われることもある。その場合、治療範囲内かどうかを見分け、大病院の整形外科などに紹介状を書くなどして患者を送ることになる。

「大病院にも人気の医師というのは存在します。しかし、私が患者を送るのは、もちろん専門分野を考慮したうえではありますが、患者さんの行きやすい場所にある病院です。正直、関節リウマチなどの自己免疫疾患、パーキンソン病などの難病はこれといった治療法がないのが現状です。病院へ移動し、検査で正確な診断をしてもらえることは、とても安心できることです。投薬治療も行われますが、実のところ効果はないけれど、服用することで気持ちが落ち着くのなら、それも効果のうちと考える医師も多いのです。しかし、ここで問題なのは不勉強な柔道整復師は、基礎解剖学や柔道整復学を無視し、ただ揉んでいるだけだということ。つまり、そういった重大な病気を見抜くことができないということです」(荒川氏)

9割の先生は痛みもとれない、病気も見抜けない。荒川氏も「本当に恐ろしい業界です」と危惧する。では、信用に値する先生はどうやって探せばよいのだろうか。

「第1にその院の見た目です。院前や院内が整理されていない、清潔に保たれていないところが多い。そこに気を使えない先生が、患者の悩みに真摯に向き合えるとは思えません。第2にその先生に10年以上のキャリアがあるか。第3に、何分いくらで治療するといった時間売りや回数券を売っていない院。回数券=マッサージだと考えていいでしょう。たくさん触るというのはそもそも治す目的と異なります。治療する側から見て、同じ部位を長い時間触るのは、診断技術がないと言っているのと同じです。

第4に説明です。初めての治療の際に一体痛みの原因は何なのか、これからどういった治療をしていくのか。自然治癒力をつけるまでの道筋をきちんと説明してくれる先生でないといけない。自分が一体何の治療をされているのかわからない状況であるならば、先生を代えるべきです。最後に人です。治してくれる先生を探すには、ツテをたどって口コミを頼りにするしかありません。実際にその治療によって痛みがとれているという患者の声を信じるしかありません。しかし、ネット上の口コミサイトはアテにならない。実際に良いレビューを先生自ら書き込んでいる院もあります」(荒川氏)

口コミサイトのレビューに関して、整体院のレビューサイトを制作しているというプログラマーもこう解説する。