「ただ岐阜に本部を置く崇教真光や、大阪が本部のPL教団など、新宗連には東京以外の教団も多いんです。メンツの問題で何とか動員をかけるんですが、お盆の時期に全国各地の教団から人を集めるのは大変ですよ。まあ、それでもやるしかないんですけど」と、ある新宗連加盟教団の関係者は会場でしたたる汗をぬぐいながらそう話した。

同じく夏休み期間中、全国の信者を大移動させるのが天理教だ。教団の本部にして聖地(「ぢば」と呼ぶ)、奈良県天理市に全国の信者家庭の子供たちを呼び集める、「こどもおぢばがえり」という祭典を毎年行っている。

「僕も子供時代は行っていましたが、宗教の修行というより、プールで泳いだりゲーム大会をしたりといった、本当に楽しい合宿といった感じのものでしたね。教団への愛着を育てるというのが、第一の目的だと思います」(関東在住の男性信者)

このこどもおぢばがえり、毎年夏の天理市に20万人超もの子供たちを集めるというのだから、大変な行事である。

一方、日本の新興宗教のチャンピオン、創価学会の信者たちはどのような夏休みを過ごしているのか。

「もうこの町内の神社の祭は、学会員さんの助けなくして成り立たない」

われわれでよければ

そう複雑な表情で語るのは、東京都内のある町内会役員だ。少子高齢化の影響で町内から若手が減少。神社の夏祭で出す神輿の担ぎ手が確保できなくなっていた。そんなとき「われわれでよければ」と申し出てきたのが、地域の創価学会員たちだったというのだ。

かつての創価学会員は自己の信仰を絶対視するあまり、もともと家にあった仏壇を焼却したり、社員旅行や修学旅行で神社仏閣を訪れることがあっても立ち入ろうとしないなどといった行動で知られた。

「でも今は、ずいぶんとゆるくなっているみたい。何も問題なさそうな顔で神社の神輿を担いでくれていて、町内会としても助かっている。確かに一部の古参の人たちは、神輿が神社の鳥居をくぐるときにそこから離れたりしているんだけど、若い人たちは特にこだわりがないようです」(同前)

実際、ある創価学会幹部は率直にそうした現状を認める。

「今はもう、極力地域の活動には協力しましょうというのが方針です。清掃ボランティアなどには特に積極的ですね。神社の祭も、宗教行為というより地域活動としての参加であれば構わないと思います。露骨に言ってしまえば、そういうところから公明党の票を掘り起こしていかないと」

池田大作名誉会長と直に接し、創価学会の躍進を盛り立ててきた「熱心な世代の学会員」の高齢化、退場がよく言われる現在。しかし「ゆるい新世代」もまた、彼らなりの基盤を「夏休みの活動」で築いているということなのだろうか。

(撮影=小川寛大)
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