18年ぶり、しかも大会記録を大幅に塗り替えての総合優勝。奇跡に近いと言われる出雲、全日本、箱根の三冠もやってのけた。7年前、早稲田駅伝史上最悪の状態でチームを引き受け、今年も主力選手の怪我で優勝を危ぶまれるなか、いかに勝てるチームをつくったのか。
―― 今年の箱根駅伝は、数々の名場面が生まれ、例年にも増して注目度が高かった。沿道の観客数は約112万人(主催者調べ)と過去5年では最多。生中継した日本テレビの視聴率は復路が歴代3位の29.5%を記録した(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)。
なかでも話題を集めたのは、箱根三連覇を賭けた東洋大学と、大学駅伝三冠を狙う早稲田大学の戦い。復路六区で先頭に立った早稲田はそのままゴールまで逃げ切り、史上最短の21秒差でライバル東洋大を下した。
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