NGTは「今村帝国」と呼ばれていた

今村支配人というのは、テレビ業界出身で秋元とは旧知の仲。秋元が声を掛けてAKSに入社したという。

秋元の威を借りて、「態度も傲岸不遜」(地元担当記者)で、超ワンマン。NGTは「今村帝国」と呼ばれていたそうである。

だがしょせん秋元の傀儡なのだろう、事件が起きると説明責任も果たさず、慌てて逃げてしまった。一部の報道によると、本社へ戻ったというが、無責任体制ここに極まったというべきだろう。

件の山口は青森県八戸市出身で、15年から親元を離れて寮生活だというが、こんな危ないところに大事な娘を置いておいてはいけない、そう私は思う。

2人がストーカー化する恐れはないのか

次の謎は、新潟県警が逮捕して20日間も拘留したのに、検察はなぜ不起訴にしたのだろうか。フライデー(1/23号)は、新潟警察署・梅田毅副署長のこんな言葉を載せている。

「いろいろ、思うところはあります」

12月末に2人は釈放されているが、住居侵入でもあるし、山口の住所がバレているから、不起訴になったことをいいことに、また襲うということも考えられる。

2人がストーカー化する恐れはないのかというフライデーに対して、

「男女間のトラブルである以上、そういう恐れも含めて、すべてのことを想定して対応をとっていますよ」(梅田副署長)

接近禁止令は出したのか?

「警察が何をやっているか、というのは話せません。(犯人に)そこを突かれることになりますから」(同)

どうして不起訴なのか?

「(起訴・不起訴は)地検が判断することですから。(中略)悪意があるか、ないかとか。我々は捜査をして送致しました。事件は終結しています」(同)

事件が注目され、「警察の対応がおかしい」という意見も出ているが。

「思うところはあります……」

桶川で起きた「ストーカー殺人事件」を持ち出すまでもなく、ストーカーに困って警察に相談したが、とりあってもらえず、無残に殺されてしまったケースはこれまでも多くあったではないか。

悲劇を未然に防ぐ。そのためにストーカー法ができたのに、この対応では、当事者たちは安心していられないと思う。