病気、介護、お金、片付け、空き家、お墓……。「実家」のさまざまな問題を解決するにはどうすればいいのか。「プレジデント」(2017年9月4日号)の特集から処方箋を紹介する。第5回は「実家の片付けリスク」について――。

請求はざっくり。後で手のひらを返す

遺品は故人をしのぶ大事なよすがだ。しかしいつまでも所有しているわけにもいかない。だからといって自分たちで片付ける暇もない。そこで遺品整理業者に処分を依頼することになる。ところがこれは、さまざまなリスクをはらんでいるのだ。

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よくあるトラブルは、「片付け一式◯◯万円」といったざっくりした見積もりしか出さず、実際の作業が終わると、追加で高額な請求をしてくるケース。こんな業者に、片付け当日になってから「これもついでにお願い」と見積もりにないものの処分を頼んだりしたら、格好の言い訳を与えることになる。見積もりは必ず明細を確認しておこう。親切な業者であれば、遺品ごとの処分費、一般廃棄物処理場の利用費、人件費など、詳細を提示してくれる。

遺品を片付けていると、通帳や現金が出てくることも少なくない。ほとんどは数万円程度だが、かつてヘソクリで隠していた4000万円の現金が出てきたこともある。悪徳業者であれば、それを遺族に黙って懐に入れてしまう可能性がある。また遺品のなかには、楽器、釣竿、骨董品など一見ただのガラクタにしか見えないものもあるが、このような趣味の品は買ったときに値段を「過少申告」していることも多い。家族が価値を知らないのをいいことに、これらを処分するための費用を請求しておきながら、実際は売り飛ばすこともある。