英語で話しかけるうちに英語の「語彙」が増える

ベストティーチャーは、世界50カ国以上に講師がいるオンライン英会話教室。そのアプリがGoogle Homeに入っているのだ。「OK、グーグル、ベストティーチャーを開いて」と呼びかけると、同社が実際に教材として使用している「英語リスニングドリル100選」から出題される。設問は、2人の会話を聞き、その内容に関する3つの問題に4択で答えるというもの。会話の内容を理解することで適切な回答ができる。会話も問いもすべて英語。とはいえ、前述の英語ニュースより聞き取りやすいレベルに感じられた。1日1題でもなんとか食らいついていけば、リスニングに自信が持てそうだ。

ここまではリスニング中心、つまり受け身の英語学習である。さらなるレベルアップを図るため、スピーキングに踏み出そう。Google Homeの言語設定を英語に変更するのだ。これで、Google Homeに命令するときも英語、その返答も英語になり、いよいよ英語漬けの環境が出来上がった。

するとどうだろう。Google Homeに命じる内容自体はそう難しいものではないはずだが、日本語なら簡単に聞けることが英語になった途端につまずいてしまう。それに発音が悪いと聞き取ってもらえない。LとR、BとVなど、日本人が苦手とされる発音の矯正に使えるわけだ。ある1日、筆者が自室で話しかけた内容がこれだ。小学生レベルと侮るなかれ、この程度の英文ですら、日常的に口にする人は少ないはず。筆者もたびたび、グーグル検索のお世話になった。まったくグーグル先生さまさまである。

「OK Google, Set the timer to 10 minutes」(タイマーを10分にセットして)
「OK Google, What’s the weather like tomorrow?」(明日の天気は?)
「OK Google, Play rock music」(ロックを流して)
「OK Google, Wake me up at 7 AM」(午前7時に起こして)

それでも「とにかく英語で話してみる」機会を自宅で持てるのは貴重。Google Homeとの奇妙な会話を繰り返すうちに語彙が増えると期待したい。Google Homeもまた進化の途上。これから機能拡充が加速するというが、現時点においても「つないで話しかけるだけ」で英語学習が始まる手軽さは、ほかにはないものだろう。

▼「Google Home」英会話学習3パターン
(1)「英語のニュース」を読み上げてもらう
(2)内蔵されている「英語学習アプリ」を使う
(3)Google Homeを「英語設定」にし、天気などを質問する
PIXTA=写真

▼現在、購入できる「スマートスピーカー」比較(左から)
Google Home
AIアシスタント「Googleアシスタント」を搭載したスマートスピーカー。英語設定による会話ができるほか、英語学習アプリ「ベストティーチャー」を内蔵。
Amazon Echo
高機能のAIアシスタント「Alexa」を搭載。2014年にアメリカで発売されたスマートスピーカーの先行馬。語学教育のアルクが、英語学習コンテンツを提供。
Apple HomePod
AIアシスタントの「Siri」(シリ)を搭載。2018年2月に米国、英国、オーストラリアなどで発売開始されたが、残念ながら日本での発売は未定。色は白もある。
LINE Clova WAVE
LINEから発売されたスマートスピーカー。翻訳機能があり、日本語を英語、中国語、韓国語にリアルタイムに翻訳してくれる。アジア展開に力を入れている。