1つめは、各社員のプロフィール資料を社内で配布する「フェイス・オブ・ヴイエムウェア」。

小林さんの「3つの施策」、(上から)1.Face of VMware K.K.(フェイス・オブ・ヴイエムウェア)、2.PechaKucha(ぺちゃくちゃ)、3.Work style Innovation(ワークスタイル・イノベーション)

2つめは、1人が大勢の社員の前で自己紹介するプレゼンテーションイベント「ぺちゃくちゃ」。いずれも、知らない者同士の間に会話を生み、協業への意欲を高める仕掛けとして好評だ。

3つめは「ワークスタイル・イノベーション」。同社には従来、週1回は自宅勤務OKという制度があったが、アンケートをとると「もっとフレキシブルに働きたい」「制度はあっても周囲の目が気になって活用しにくい」といった声が続出。

そこで、どこで仕事をしてもよい制度として、新たに「Work@Anywhere」をつくり上げた。周囲への遠慮という壁を取り払うため、運用方針は各部署で明文化。今では多くの社員が堂々と、場所にとらわれず仕事をしている。

小林さん自身は現在、長野県・軽井沢在住。オフィスまでは片道約2時間かかるが、意外にも自宅勤務は少なくほぼ毎日出社しているという。

「社員同士や社員と顧客を結びつけるという仕事柄、相手に直接会わなければならない場合も多いんですよ。ただ、軽井沢に移ってから仕事の効率は格段に上がりました。休日はしっかり休んで周囲の自然を楽しむ、人間らしい暮らしができていると感じています」