冠婚葬祭
不参加でも、責められることはほぼない
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20代、30代は同世代の結婚式が多いが、40代になると呼ばれる相手が部下や後輩へと変わっていく。

「本当に親しい人なら出席しますが、上司だからという理由で呼ばれたような場合は丁重にお断りして、お祝いだけを差し上げます。そのほうがみんな気兼ねなく宴を楽しめるので」(保坂氏)

また葬儀に行くのが面倒なときは、香典に一筆添えて人に託したり、郵送してもいい。線香でも問題ない。

「葬式に参加していないことは気づかれにくく、不人情だと責められることはほとんどありません。心から見送りたい場合だけ出向く、と気持ちの整理をつけましょう」(向谷氏)

部下の結婚式は、基本、断る方向で
年賀状とお中元・お歳暮
挨拶状や礼状を送って、ピリオドを打つ

年賀状やお中元、お歳暮の困った点は、1度送ると毎年送るのが当たり前になるところだ。交流が途切れたあとも儀礼だけが続く。

「年賀状をやめたいなら、関わりがあった年だけ、『今年はお世話になりました』という挨拶状を12月の中旬ごろに出す。年賀状の代わりになるし、何もなかった年は送らなくてもよくなります」(向谷氏)

お中元、お歳暮をやめたいときは、礼状に「ありがとうございます。お気持ちは十分伝わっておりますので、そろそろ無用にしてください」と書いて中止を提案してみよう。「私もそう思っていたんです」という返事が届く可能性は低くない。

「送りっこ」の関係は相手も嫌がっているはず
飲み会・パーティー
部下への愚痴をこぼしたら、引き際のタイミング

仲間と愚痴をこぼして、仕事のストレスを解消するアフター5の飲み会。

「上司への不満は上昇志向の裏返し。しかし役職や年齢が上がって、部下の愚痴をこぼすようになったら、人生のモチベーションを下げるだけ。いよいよつきあいを断つタイミングです」(向谷氏)

早く退く口実としては、「毎朝、息子とランニングをすることにしたから」など、生活パターンが変わったのを言い訳にすること。「明日早いから」など1回限りのことを言い訳に使うから、何度も誘われてしまう。生活が変わった仲間に対して、無理を言ってまで酒席に呼び出す者は、ほとんどいない。

生活パターンが変わったという言い訳は有効