ひっかからないために知る、不倫下手な男の特徴
一方、「不倫下手」の男性はどうでしょうか。
決して仕事ができないわけではありません。ただ、成果にはムラがあり、少しでも実績が出ると周囲に向かって「俺ってすごい」というエピソードを大げさに自慢するケースが多いようです。基本、人の話を聞くより、話すほうが好きです。周囲の人が見たその人に対する評価よりも自己評価のほうが圧倒的に高く、女性に対しても上から目線になりがちで、しばしばひんしゅくを買います。
容姿や外見は「モテないタイプ」とは一概には言えませんが、不倫上手な男性とは対照的に、どこかガツガツした感じが言動から感じられてしまうので、交際期間は短期に終わることも珍しくありません。
また、「仕事、仕事」の毎日だからでしょうか。家庭をあまり顧みないので、妻との関係は良好とは言えず、慢性的なセックスレス状態の男性は多いです。その分、好みの女性に対して強引に口説こうとする傾向があります。結果的に職場にも自宅にも居場所がなく「不倫」に現実逃避するイメージです。
仕事やプライベートで知り合った女性との交際が「ワンチャン(脈)あり」と見るや、すぐさまメールやメッセージ攻撃です。もともと女性との出会いの場は少ないので、彼女(不倫相手)のことを千載一遇のチャンスだと思い込み、気を引こうといきなり高級ブランドのプレゼントを贈ったり、高級ホテルを予約したりして熱烈アプローチをするのです。一時的に効果が出ることもありますが、交際に至るまでの費用対効果が悪い特徴があります。
妻子の存在を知られたら女性に逃げられると考えているため、交際中は、家庭持ちだということを絶対秘密にします。そして、既婚だと気付かれると「嫁にバレても君のことを守るから安心して」「妻より君のほうが大事だよ」「奥さんとは離婚するつもりだから」などと言って必死につなぎとめようとします。これがその場では功を奏することもありますが、多くのケースを見ると、あとでその発言がネックになり、揉め事に発展します。
未婚女性の中に一定割合いる「略奪愛思考」の女性がそれを聞けば、「あなた(が離婚して自分と結婚するの)を信じる」となり、不倫が泥沼化するリスクが高まるのです。
▼ワルになりきれない善人的なところもある
案外、ワルになりきれない善人的なところもあり、妻との関係が冷え切っていることや、自分だけ外で遊んでいることに後ろめたさを感じている男性もいます。だからでしょうか、妻に「浮気をしているのではないか」と気付かれた時には、激しく動揺する気持ちを必死に押し殺し、ウソを並べ立てます。これが裏目に出ます。
そもそも人生における恋愛経験値が低いので、女性といい関係になるとウキウキして、それが顔や行動に出ます(本人は無意識)。妻というのは嗅覚が極めて優れていますから、“異変”をすぐに察知します。だから、この手の男性がいくらシラを切っても、ウソはバレバレで、もはや離婚は不可避、という末路をたどります。
これらは私が相談を受けた事例や取材をした事例に基づいているので、偏った部分があるかもしれません。ただ、何らかのお役に立つと信じて、両者の違いをさらに掘り下げてみたいと思います。今回は23項目にわたって比較検討してみました。この前編では1~10までをご紹介します。