我々の生活に潤いをもたらしてくれる瞑想。しかしそれを指導する団体は、玉石混交だ。一体どう見分ければいいのか。識者は「カルト宗教を連想しがちですが、瞑想を売りにするのは営利企業が多い。いわば悪徳商法です」と語る。その実態とは――。

裏で糸を引くのはカルトではない

「仕事で疲れた心を癒やしたい」「落ち着かない気持ちを整えたい」――。さまざまな目的を持って、人はヒーリングサロンや教室など、瞑想できるスポットへと足を運ぶ。しかしそのとき、「もっと精神について深く学んでみませんか?」と当初の意図とは関係ない勧誘を受け、困惑した経験談を誰しも耳にしたことがあるはずだ。

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こうした精神修養を窓口にして、勧誘を働きかける団体の正体は何か。カルト宗教事情に詳しいライター・藤倉善郎さんは、「カルト宗教を連想しがちですが、瞑想を売りにするのは営利企業が多い。いわば悪徳商法です」と語る。