「妻にワンオペ育児をさせる夫」チェックリスト

多くの家庭をウオッチしていると、「ワンオペ育児」はやがて夫婦の溝を広げ、家族全員の疲弊を招き、そしてその後の子育ても悪い方向に導いてしまいやすくなる。

テンションだらけの糸で絡まる家庭で育つと、子供はそこから逃げ出そうとして、目の前にぶら下がった「幸せもどき」のかぼそい糸を掴んでしまいやすくなるのだ。これが一番、結果としてはつらいものになる。

例を挙げるならば、子を成したために生活基盤のないままに結婚してしまうとか、悪人の見せかけの優しさに人生を搾取されてしまうなどが起こりやすくなるということだ。

家族が思いやりを見せない愛のない家庭で育つと、その愛を渇望するがゆえに、皮肉にも求めていたものが得られないという結果になりやすいことが怖いところなのだ。

ここで「妻にワンオペ育児をさせてしまう夫の遺伝子」をチェックしてみよう。

(1)夫の母から結婚時に「これで息子のお世話から解放されたわ~」と言われたことがある。
(2)新婚時、あるいは同棲時代、夫は靴下を蛇腹状態で脱ぎっぱなしにしていた。
(3)新婚時代、家で夫に仕事の愚痴を言っていたら、夫がいきなりテレビに向かい「打った! ホームラン!」と叫んだことがある(妻の話はそっちのけで野球観戦)。
(4)妻のことを他人も子どももいない場なのに「ママ」と呼ぶ。
(5)夫は「いただきます」「ごちそうさま」という言葉を幼稚園で習得できなかったとしか思えない。

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5項目すべてが○だとしても、諦めてはいけない。わが子の世話は「待ったなし」であることがほとんどなので、どうしても夫の協力は不可欠だ。家族全員の幸せのためにも、夫を「育児を手伝う人」から「育児を担う人」に変えなければならない。

男性は論理的な人が多く、問題があると「解決したい」という欲求を持つ傾向があるのでその習性を利用しよう。そのためには「育児、家事、仕事」をできるだけ具体的に「見える化」することだ。そのうえで、諦めずに夫との話し合いの場を設けよう。